『ネクスト・アルバム』(Next Album)は、ジャズ・サックス奏者ソニー・ロリンズが1972年に制作・発表したアルバム。1960年代末から活動停止していたロリンズにとっては復帰作に当たり、また、マイルストーン・レコードへの移籍第一弾でもある。
解説
1972年3月14日、ロリンズは馴染み深いヴィレッジ・ヴァンガードでライブを行い、本格的に活動を再開。そして7月14日、実に6年ぶりのスタジオ・レコーディングを行う。本作の冒頭2曲(レコードA面)では、エレクトリック楽器を導入し、来るべきフュージョン時代を見据えた音作りを行った。また、「ポインシアナ」では、初めてソプラノ・サックスを吹いている。それでいて、ロリンズの持ち味である温かみや楽しさは不変で、高い支持を得る。後半3曲は、従来のアコースティック・ジャズ路線で、「エヴリホエア・カリプソ」は、ロリンズが得意とするカリプソ風のスタイル。
収録曲
- プレイン・イン・ザ・ヤード - "Playin' in the Yard"(Sonny Rollins)
- ポインシアナ - "Poinciana"(Simon, Bernier)
- エヴリホエア・カリプソ - "The Everywhere Calypso"(S. Rollins)
- キープ・ホールド・オブ・ユアセルフ - "Keep Hold of Yourself"(S. Rollins)
- スカイラーク - "Skylark"(Carmichael, Mercer)
演奏メンバー
- ソニー・ロリンズ - テナー・サックス、ソプラノ・サックス
- ジョージ・ケイプルス - ピアノ、エレクトリックピアノ
- ボブ・クランショウ - ベース、エレクトリックベース
- ジャック・ディジョネット - ドラム(on 1.4.)
- デヴィッド・リー - ドラム(on 2.3.5.)
- アーサー・ジェンキンス - パーカッション(on 1.3.)




