晋山式(しんさんしき、しんざんしき)とは、寺院に新たに住職任命(新命)を受けた僧侶が、住職として入寺(晋山)する儀式のことである。

概要

晋は「進む」、山は「寺」を指す。新たな住持人(住持または住職に同じ)として、寺に入ること。なお、浄土宗では「しんざんしき」、曹洞宗では「しんさんしき」と読む。

全ての宗派が晋山式を行うとは限らず、宗派によって異なる(次節参照)。

また、住職の退任式は「退董式」と言う。

各宗派の状況

  • 浄土真宗 - 山号を用いないため「住職継承」という
  • 日蓮正宗 - 本山格である本門寺 (三豊市)、下条妙蓮寺、定善寺のみ晋山式の用語を使用するが、それ以外の寺院では「入院式」という

脚注

関連文献

  • 曹洞宗務局編『曹洞宗務局普達全書』「甲事十四号 能本山貫首晋山式礼ノ事」(曹洞宗務局文書課、明治34年、国立国会図書館蔵書、2016年9月1日閲覧)
  • 六大新報社『六大新報』「晋山式次第」(六大新報社、1960年7月)
  • 曹洞興禅会編『晋山結制法要便覧』(青山社、2002年)
  • 禅学大辞典編纂所編『新版 禅学大辞典』(p.611、大修館書店、2003年)
  • 下泉全暁著『真言宗晋山式次第』(青山社、2010年)

外部リンク

  • 新纂浄土宗大辞典>晋山式
  • 曹洞宗務庁>晋山式
  • 「真言宗の「晋山式」のやり方について詳しく知りたい。」(岡山県立図書館) - レファレンス協同データベース



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