サットン・ユナイテッド・フットボール・クラブSutton United Football Club)はイングランド、ロンドン南部、サットンを本拠地とするサッカークラブチームである。2022-2023シーズンはEFLリーグ2(4部相当)に所属。

サットンは最初、ローカルリーグに所属していた。1921年にアセニアンリーグ、1964年からはイスミアンリーグに参戦した。1986年にナショナルリーグに昇格した。1998-1999シーズンに再昇格を果たしたが、1年で降格となった。

その後、2004年に創立され、新たに6部相当のカテゴリーとなったナショナルリーグ・サウスに創立年から参戦した。

2015-2016シーズンにナショナルリーグサウスを優勝して、ナショナルリーグへの昇格を果たした。

2020-2021シーズン、サットンは快進撃を見せ、ナショナルリーグ優勝を果たした。これにより、クラブ創立123年目にして初のEFL昇格が実現した。

サットンは複数のカップ戦で結果を残している。前のウェンブリースタジアムで、FAアマチュアカップの決勝を2度、1981年にはFAトロフィーの決勝を戦った(しかし、どの決勝でも破れている)。また、1979年には、アングロ=イタリアン・カップで優勝した。

しかし、サットンはFAカップの「ジャイアントキリング」の業績が最も有名である。1888-1889シーズンのFAカップの3回戦では、当時1部で、多くのスター選手がプレーしていて、前年のFAカップを制していたコヴェントリー・シティを2-1で破った。

2016-2017シーズンのFAカップでは、チェルトナム、AFCウィンブルドン、リーズという上位カテゴリーの3チームを撃破し、クラブ史上初めて5回戦に進出した。

歴史

結成、初期

1898年3月5日、サットン・ギルド・ローバーズFCとサットン・アソシエーションFC(旧サットン・セント・バルナバFC)がロビン・フッド・ホテルでの会合で合併に合意し、クラブが結成された。

クラブはクラップハム・リーグなどのジュニア・リーグの成績から地元で評判になった。1910年にはシニアチームになることを決め、サザン・サバーバン・リーグに参加すると、初出場で優勝した。この間チームはいくつかのグラウンドを転々としていた。第一次世界大戦後、現在のスタジアムに活動場所を移してからは、このスタジアムを使用している。

アセニアンリーグ

1921年、サットンはアセニアンリーグに参入することになった。チームは上位に食い込むことができず1926年には最下位となったが、リーグから外れることはなかった。 1928年にチームは初めてアセニアンリーグで優勝した。また、1929年と1937年のFAアマチュアカップで2度準決勝に進出した。

第二次世界大戦中、サットンは小規模ながらもサッカーを続けた。戦争中、アセニアンリーグは中断されていたため、組織的な大会はほとんどなかったが、時々開かれた大会でサットンは結果を残した。終戦を迎えリーグが再開された1945-46シーズンは、チャーリー・ヴォーンの42ゴールという活躍もありサットンが優勝した。またこの年のサリー・シニアカップで初めて優勝し、FAカップ1回戦に進出した。

1950年代、サットンは大会ではほとんど成功を収めることができなかったが、ピッチ外でのチームは進歩していたといえる。当時としては珍しく資産が有限会社に移された。またメインスタンドが建設され、現在では700人以上の観客を収容している。ジョージ・スミスが監督に就任してからは、1958年にアセニアンリーグで3度目の優勝を果たし、ロンドン・シニアカップでも初めて優勝するなど結果を残した。好調は60年代に入っても続き、シド・カンの下でサットンは結果を積み重ねた。1963年にクラブはFAアマチュアカップで決勝まで勝ち進んだが、ウィンブルドンFCに4-2で敗れた。

イスミアンリーグ

タイトル

 Source: “Sutton United FC: Official Programme”. (2011年4月16日) 

過去の成績

記録

サットンより上のカテゴリーのチームに勝利した試合の相手チームの背景は黄色になっている。

FAカップ

5回戦(ベスト16)

  • サットン 0ー2 アーセナル (試合日 2017/2/20)

サットンは、1945年以降のFAカップで、ナショナルリーグ以下のカテゴリーに属するチームが5回戦に到達した9チーム目のチームになった。

4回戦

サットンは今までに3度、4回戦に進出した。

  • サットン 1-0 リーズ・ユナイテッド(試合日 2017/1/29)

この同時ナショナルリーグで16位にいたサットンが、チャンピオンシップで4位にいたリーズを破った。

  • ノリッジ・シティ 8-0 サットン (試合日 1989/1/29)
  • サットン 0-6 リーズ・ユナイテッド(試合日 1970/1/24)

ドン・レヴィーが率いる当時1部所属のリーズユナイテッドと、14000人が入ったサットンのホームで対戦した。

ライバル

サットン・ユナイテッドの主なライバルは、ブロムリーFC、カーシャルトン・アスレティックFC、AFCウィンブルドン、キングストニアンFC、トゥーティング&ミッチャムFCである。

最大のライバルは同じサットン区を本拠地とするカーシャルトン・アスレティックFCである。両チームは、アセニアンリーグ、イスミアンリーグ、ナショナルリーグ・サウスや、12のカップ戦で対戦している。対戦は大抵、ボクシング・デーや、1月1日や、その他のバンクホリデーに行われることが多い。

サットンの方が対戦成績で上回っており、2011年8月時点で、サットンの72勝28分33敗である。総得点でも、283-173でサットンが上回っている。
最後の対戦は2011年7月のH&A方式の親善試合(サットン・アドバタイザーカップ)であり、サットンが合計スコア3-1で勝利した。

AFCウィンブルドンと同じリーグに属したことは無い。しかし、本拠地が地理的に近いことから、「フレンドリーダービー」が行われている 。

2016-17シーズンのFAカップの3回戦でこの対戦カードが組まれ、2017年1月7日にサットンのホームで行われた。その試合は、0-0のスコアレスドローで終了した。再試合は1月17日にウィンブルドンのホームで行われ、3-1で勝利した。この結果、サットンは1989年ぶりにFAカップ4回戦への進出を決めた。

歴代所属選手

  • ハワード・ニュートン
  • ナシム・アクルール 1997-1999
  • ジェイミー・マッキー 2005
  • ポール・テルファー 2011-2014
  • ジェイミー・スラッバー 2013-2014, 2016
  • クレイグ・イーストモンド 2015-
  • ウェイン・ブラウン 2018-
  • 松坂暖 2019

脚注

外部リンク

  • 公式サイト(英語)
  • Sutton United - Football Conference(英語)

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