池田 謙三(いけだ けんぞう、1855年1月20日(安政元年12月3日)- 1923年(大正12年)11月29日)は、日本の銀行家である。

略歴

現在の兵庫県豊岡市(旧・出石郡日高町宵田)に池田澄治の息子として生まれる。東京府庁勤務の傍ら漢学塾に通い内務省などを経て、1880年に生糸貿易に従事。1883年に原六郎に勧められ、第百銀行に入り取締役兼支配人に就任し、1912年に頭取となる。東京貯蔵銀行の頭取をかね、日本興業銀行、台湾銀行設立委員会、東京交換所委員長、第一生命保険、東京商業会議所特別委員、日進銀行各重役などを歴任した。墓所は品川区北品川の東海寺。

記念事業

矢野恒太記念会は、池田の顕彰を目的とした「池田謙三翁記念奨学金」を1957年に設立し、出身地の出石にある兵庫県立出石高等学校の生徒10人を対象に支給している。

人物

  • 執務上で心掛けている心得:「考えは出来るだけ緻密にして、行いは出来るだけ迅速果断にせよ」。
  • 日課:毎朝5時(夏季)ないし6時(冬季)に起床、30分ほど裏の畑を散策したのち、新聞6紙に目を通し、朝食は一家そろって摂る。朝食後、来客応対や各所訪問をこなし、朝9時には出勤。夕刻4時に退勤し、夜は各種会合に出席、帰宅は夜11時過ぎ。帰宅後、来信に返事を書き、就寝は夜中12時過ぎ。
  • 趣味:毎週日曜日の午前中に行う自宅裏の畑での野菜作りと、日曜日午後に行う散策。野菜作りについては「運動になって気持ちがいい」「育成の過程自体も楽しみで、また収穫物を食べるのも大いに楽しみ」としている。また、読書好きではあるが、多忙にて読書に充てる時間はあまりない。
  • 食の嗜好:食の好き嫌いは無し。大食はせず、ご飯は3杯まで。お酒は嗜む程度。
  • 性格:几帳面。

家族

  • 妻 よね
  • 父 池田澄治

出典

参考文献

  • 矢野恒太記念会(編)『池田謙三翁略記』、1981年

関連項目

  • 第百銀行
  • 渋沢栄一

外部リンク

  • 池田 謙三|デジタル版『渋沢栄一伝記資料』
  • 現代名士の活動振り - 国立国会図書館デジタルコレクション
  • 公益財団法人矢野恒太記念会ホームページ 表彰・奨学金事業 ※2021年4月10日閲覧

Vol.2『池田家三代』 AKT秋田テレビ

鳥取池田藩と徳川家│一般社団法人 鳥取・日光400年プロジェクト

銀行家第3集|韓劇|免費線上看|LiTV立視線上影視

銀行員は見た!(83) 銀行は最後の砦 マイナビニュース

もののふ紀行 戦国の雄 池田家(林原美術館)