『バグス・グルーヴ』(Bags' Groove) (PRLP 7109) は、マイルス・デイヴィスによるジャズのアルバムで、1957年にプレスティッジ・レコードからリリースされたが、元々1954年に録音された2枚の10インチLP盤に2曲の別テイクを加えた編集盤である。
録音
タイトル曲「Bags' Groove」の2つのテイクは、いずれも1954年12月24日のセッションから採られており、最初のバージョンはいち早く『Miles Davis All Stars, Volume 1』(PRLP 196) に収録されていた。「バグス」はヴィブラフォン奏者ミルト・ジャクソンのニックネームである。このセッションの際に録音された他の楽曲は、『Miles Davis and the Modern Jazz Giants』(PRLP 7150) にも収録されており、また、いずれもコンピレーション・アルバム『Thelonious Monk: The Complete Prestige Recordings』に収録されている。アルバムの残りの曲は、同じ年いち早く6月29日に録音されたもので、4トラックは『マイルス・デイヴィス・ウィズ・ソニー・ロリンズ (Miles Davis with Sonny Rollins』(PRLP 187) としてリリースされており、これに5つ目のトラックとして未発表であった別テイクが加えられた。
音楽
タイトル曲の作者は「バグス」ことミルト・ジャクソンで、残りのうち3曲は、まだ若かったソニー・ロリンズの作品であるが、これらはいずれもジャズ・スタンダードになっていった。「オレオ」でデイヴィスはハーモン・ミュート (Harmon mute) を使って特異なサウンドを生み出しており、その後この奏法は彼の演奏の重要な特徴の一つとなっていった。
トラックリスト
Prestige – LP 7109:
パーソネル
- マイルス・デイヴィス – トランペット
- ソニー・ロリンズ – テナー・サクソフォーン
- ホレス・シルヴァー – ピアノ
- パーシー・ヒース – ベース
- ケニー・クラーク – ドラムス
- 「バグス・グルーヴ」
- マイルス・デイヴィス – トランペット
- ミルト・ジャクソン – ヴィブラフォン
- セロニアス・モンク – ピアノ
- パーシー・ヒース – ベース
- ケニー・クラーク – ドラムス
脚注

](https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/607508126.jpg)


